「メンター研修2025」活動レポート~いたるところに学びの宝庫。学びは止まらない!やめられない!!
- VMCグローバルジャパン
- 7月24日
- 読了時間: 6分
VMCでの研修を継続受講する過程で、「次回メンター研修が開催される暁には、必ず参加したい!!」と心に決めていました。とは言え、実際その機会が訪れると、さまざま状況を整えることが必要になるのですが、それらをクリアし、晴れて参加が叶いました。メンターシップ研修は「リーダーシップ」を学ぶ場ではありますが、自分の在り方や自分の潜在意識について学びを深めていく、という内容に魅力を感じ、どのように自分自身を深めていけるのか、どんな気づきが自分の中に起こるのか、自分がどのように変化していくのか、不安でもあり、楽しみでもありました。
2025年のメンター研修は、受講者7名(お一人はメタ・メンターとしての参加)、トレーナーのJim Boneau氏(ジム)と、Arthur Hull氏(アーサー)、横田友子氏(トムトムさん)、そして通訳のお二方でスタートしました。研修は、さまざまなワークで構成されています。既に最初のワークで私の涙腺は緩みました。ジムから提示される問いに対し、いくつかの選択肢から自分にフィットするものを選び、同じ選択肢を選んだ者同士で対話するというワークでした。ある問いに対し、私と同じ選択肢を選んだのはアーサーだけでした。通訳を交えて対話が始まります。そこでアーサーの在り方の素晴らしさに触れ、感激し、「あぁ~ここに来て良かった。」と実感し、これからの3日間への期待がますます増していきました。
時間をかけながら、ワークを通して自分の内面を掘り下げていきます。それは簡単なことではなく、時には苦しさも伴います。でも、決して強いられることはなく、自分が望む深度で進んでいけるように保障されています。トレーナーのジムが、真の意味で安心安全な場を作ってくれました(この“真の安心安全”を実感できたことは大きな学びでした)。そして、一緒に研修を受ける仲間たち・トレーナーたち、通訳の方々という存在があったからこそ、自分自身を探る・知る旅に出かけることができました。一人ひとりの自己開示の歩みが全体にも波及し、仲間同士の理解も深まり、グループとしての絆を深めていってくれました。3日目の夜、メンター仲間とトレーナーのお三方&通訳のお二人と共にしたクロージングパーティ。家族のような温かさに満ち溢れていました。スパムおにぎり美味しかった。心の底から大笑いもした。あのとき感じた“繋がった感覚”は、私の宝物です。
その後、5日間研修を受けるみなさんを迎え入れ、始まったインテンシブ研修。前半の3日間はほとんどドラムを叩くこともなかったので、いきなりのドラムサークル三昧に少しの戸惑いを感じながらのスタートでした。ここからのワークは一度経験していることがほとんどだったのですが、2年前の感覚とは全く異なり全てが新鮮でした。この2年間のファシリテーターとしての経験、VMCでの学び、新たなメンバーとの共体験など、さまざまな要因が関係しているのだと思います。一瞬一瞬が気づきの連続でした。メンティの立場から見えていたメンター像と、実際のメンター体験も想像とは違っていました。でも、気負わず、人と比べず、自然体でメンターとして在ることができたのは、その前の3日間に渡る研修で自分自身への気づきを深め、以前よりも自己肯定できるようになったからだと思います。
インテンシブ研修に入ってからもメンター研修は続いていました。それは自分にとって不思議な感覚でした。トレーニング中は皆同じ参加者なのですが、ジムに「I see you.」と声をかけられる度に、メンターとしての自分を意識しました。その言葉かけによって私の脳裏に立ち現れていたのが、「このグループ(全体)に自分は何が貢献できるのか」ということでした。常にその想いをもって行動している自分がいました。でも、想いが空回りしていることもあった。それは自分のこれからの課題になりました。インテンシブ研修中に、メンター研修受講生にはジムとの1 on 1の機会が設けられました。グループの一員として行動していた場所から、自己洞察の世界に立ち戻る。その体験は、想像以上に深く、これまでに体験したことがない、かけがえのないものでした。そのような深い体験をしていた影響もあったのだと思いますが、今回の研修ではアーサーのレクチャーが心に響く瞬間が何度もあり、自分の中でVMC理論の理解が進んだことを感じました。そして、どの場においても通訳の方々の存在がどんなに大きかったか。言葉を訳す・伝えるだけではなく、意味を理解し、解釈した上でトレーナーたち&私たちの“口”になってくれる。感謝と尊敬でいっぱいです。その他にも、隣り合わせた仲間とのちょっとした会話(それぞれにいろいろな気づきがあるので、つい誰かとシェアしたくなるのです)、一人ひとりのチャレンジの数々と、その度に解放されていくプロセス…。全ての場に、感激と学びがありました。
寝食を共にし、さまざまな体験を共有していく仲間たちとは日ごとに絆が深まっていきましたが、それが“音”になって“リズム・アンサンブル”として現れる瞬間がありました。2024年のアドヴァンス研修で、キャメロン(Cameron Tummel氏)から「この音を忘れちゃだめだよ!覚えておくんだよ!」という言葉をかけられたことがありましたが、まさにこの研修中にも、そのような場面が訪れました。ファシリテーターの関与の意味・大切さを体感した瞬間でした。あのときの身体感覚・聴こえの記憶を、どうにか自分の中に留めておこうと思っています。
インテンシブ研修の最終日には、この研修の集大成であるコミュニティ・ドラムサークルが行われました。そこにも数々のステキで輝かしい瞬間がありました。それを一緒に成し遂げた仲間たちと分かち合う間もなく、すぐに別れが訪れます。2年前は寂しい気持ちでいっぱいでしたが、反対の見送る立場になった今回は、むしろ「ありがとう」の気持ちが大きくなっていて、先に去る仲間たちに精一杯の感謝を伝えました。
その後、場所を移して、今回の初日のメンバーでメンター研修のクロージングが行われました。3日間+5日間を経て、それぞれの経験から深いシェアリングがありました。さまざまな体験をし、心が動かされ、変化してきたメンター仲間のシェアだけではなく、トレーナーや通訳の方々のシェアもあり、とてもとても尊い時間でした。
メンター研修を完遂した今思うこと。「参加して本当に良かった!!」です。言葉で伝えるにはもったいないほどの貴重な体験でした。今回のさまざまな気づき、自身の変化、忘れがたい場面や音の記憶…。それらはドラムサークル・ファシリテーターとしてだけではなく、他でファシリテートを担う場面、自分の在り方に大きな影響を与え続けることと思います。そして、この深い体験を共有した仲間たちとの関係もずっと続いていくことと思います。全国にこんなにも素敵な仲間たちがいるなんて。とっても幸せです。
記:青木久美(メンター研修2025受講生)
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