Q:「楽器の経験がないんだけど、うまくできないと迷惑かけそう・・・」
A:みんなと一緒に楽しもう!という気持ちがあれば大丈夫。
みんなちがってみんないい。ファシリテータ―と呼ばれるガイド役が、もともと持っているあなたのリズムを引き出すヒントをさしあげます。まずは、簡単なリズムから始めましょう!リズムを身体で感じましょう!
あなたのリズムが、参加者みんなのリズムと同調し、「今」「ここ」にしかない個性豊かなリズムアンサンブルが生まれます。
Q:「ドラムサークルにはどんな効果があるの?」
A:ひとりで参加したとしても、初めて会った人とでも、笑顔で楽しい時間を共有することができます。自分の役割や潜在能力を自己発見したり、協調性の醸成し、ストレスを発散しながら、リズム感もよくなります。
世界中のさまざまな打楽器が同心円状に並べられています。
椅子に座ると、思わず楽器を手に取って演奏したくなってしまいます。
打ち鳴らしていると、眠っていたわくわく感が刺激され高揚していきます。
内なる欲求を満たすべく、しばらく演奏していると周りにいる参加者たちとのグループ意識が芽生え、やがてグループ全体のアンサンブル意識へと向かっていることに気づきます。
その気づきをさりげなくリードするファシリテーションと非言語コミュニケーション・リズムには、無限の可能性があります。
まずは、ドラムサークルを体験してみましょう。
The definitions of what a drum circle is
ドラムサークルの定義
ドラムサークル3つの分類
ドラムやパーカッションを輪になって演奏するドラムサークル。ドラムサークルにはたくさんの種類と定義があります。
そのうち最も分かりやすい例として、
①フリーフォーム即興ドラムサークル
②特定文化リズムを用いたドラムサークル
③ファシリテートされたドラムサークル
の3つが挙げられます。
①と②は、対極にあります。①フリーフォーム即興ドラムサークルとは、リーダーやファシリテーターがいません。誰もがドラムやパーカッションを思いのままに即興演奏し、「インザモーメント(いまここ)」の音楽を創り出し、自らのリズムスピリットを探求し表現したいという人々が集まります。時には素晴らしく美しいドラムソングが生まれることもありますが、耐え難く痛ましいリズムの崩壊をまねいてしまいます。
一方、②特定文化リズムを用いたドラムサークルとは、演奏する上でのルールがたくさんあり、即興演奏する余裕がありません。このドラムサークルでは、参加者は与えられた一つのリズムパートを決められたとおりに演奏しなければなりません。しかし、他の決められたパートと一緒に演奏することで、驚くほど複雑でパワフルなドラムソングを創り出します。それらのドラムソングには、代々受け継がれてきた歴史、文化的背景があり、名前が付けられています。そしてそれは、鍛えあげられた熟練のドラマーによって、変化することなく長い時間演奏されるのです。
その2つの中間に位置する③ファシリテートされたドラムサークルは、家族でも楽しめるコミュニティドラムサークルです。みんなで演奏し、リズムでつながりあい、自らのリズムスピリットを探求し表現したいと「インザモーメント(いまここ)」の音楽を創り出しながら、他の参加者が表現するスペースを大切にし、お互いが反応し合うように、ファシリテーターがガイド役として存在しています。
現在、私たちの社会で使われているファシリテートされているリズムイベントの大きな変化をみると、特定対象者のために特定のニーズを満たすための専門的なツールとして利用されるようになりました。
VMCグローバルのドラムサークルファシリテーター研修は、コミュニティドラムサークルでのファシリテートを基本にしていますが、小中学校、幼稚園、高齢者施設、認知症やうつ病患者のデイケア、特別支援学校、企業研修など、特定の対象者に対するリズムイベントをファシリテートする専門的な「リズムケアギバー(リズムの介護士)」としても十分通用する要素が含まれています。
そのため、私たちのVMCドラムサークルファシリテーター研修には、教諭、音楽講師、ドラム講師、音楽療法士、高齢者介護士、特別支援学校教諭、企業トレーナー、医師、看護師、介護福祉士、特定文化打楽器奏者、自己啓発セミナー主催者、ミュージシャン、ドラムサークル愛好家など、様々な分野の方が参加しています。私たちの目指すファシリテートされたドラムサークルは、赤ちゃんから高齢者までを対象者に、マタニティクリニックからホスピスにいたる私たちの社会を網羅しているのです。
私たちと一緒に「リズムケアギバー(リズムの介護士)」になって、世の中に奉仕しましょう。
あなたのスピリットを分かち合いましょう
アーサー・ハル(訳:横田友子)