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Experiences in Intensive training
インテンシブ研修を終えて
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~心に残っていること~

知的障がい児者の総合施設で勤務して、どんなに障がいが重くても一人一人が主役になってできる活動をと模索している中でドラムサークル(以下DCと表記)と出会いました。『これかもしれない』と感じ、2014年と2015年のインテンシブ研修を受講しました。
怒涛の様に過ぎた5日間は、瀬戸内海の小島での体験をただただ楽しんだ気分でしたが、体を使って学んだ諸々はしっかりと刻まれているようで、その引き出しは時々開かれ、そのたび今も新しい発見があるという繰り返しです。
きっと具体的に研修内容をお話しする方が判りやすいのでしょうが、実際に参加するときに楽しみが半減するのも勿体ないので敢えてここでは書きません。研修で気づいたこと、そして今もずっと私の心の奥に温かく燈っているのは「つながり」と「小さな音も大切な音」です。小さな音であっても、必ずサークルのどこかの音と繋がっており、取り出してみるととても素敵な音楽を奏でているわけで、それはサークル全体にため息にもたらすほど感動的です。また小さな音を手掛かりにして辿る道(具体的に言えないのがもどかしいのですが、道路という意味ではなく、広く広~く捉えて下さい)は、とてもワクワクします。
5日間の研修でよく言われたのが「何故DCをやるのか?」です。
この問いの上にファシリテーターとしての技術やDCを学ぶ事が大切で、ファシリテーターの独りよがりではなく、参加者一人一人とつながっていく為にいつも自分に問いかけています。
もう一つ心に残っているのが、「KISS (Keep it stupid simply ~ビックリするほど単純に)」です。ファシリテーションする上での心構えなのですが、この言葉は日常生活や職場内でも私にとても大切な指針になっています。とても難しいと感じる問題でも単純なことに置き換えて考え直してみると、道が拓けてたり、相手に伝わったという場面があり、いつの間にか日常的にDCが染込んでいるように思えます。
当初は、障がい者が主役という特化した部分がありましたが、気づくと私の中で障がい者も支援者も、みんなが主役であり、互いを支える裏方でありと同じ土俵に立つ存在になっています。師匠アーサー・ハル氏も高い所ではなく、私たちと同じ土俵にいて、共に学びの発見を楽しんでいました。研修の一コマ一コマを引き出しから取り出すたびに新しい発見を与えてくれるのです。
今『これかも・・・』から、『これでいこう』という思いでいます。
2014年
三森由佳/北海道
職業:福祉施設職員

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