回想・・・プレイショップジャパン2017

2017年に大三島にて開催された、プレイショップジャパン2017で、私は初めてアーサー・ハル氏が提唱するドラムサークルファシリテーションの理論に出会いました。その印象の強さから、ファシリテーターの在り方やドラムサークルの進行行程を考える上での根拠として、この理論は私の心に深く根付いています。私が参加したプレイショップジャパン2017では、この理論に基づくレクチャーとトレーニングが、アーサー・ハルご自身による指導で行われました。大三島での3日間は、私にとって大きな意味を持つもので、私の人生の転機となっているような気がしています。

ドラムサークルに過去一度だけ参加し、その楽しさだけを感じていた自分にとっては、実は宇宙的規模の奥行きと広がりが隠されていることを十二分に感じさせ、同時に、安易にファシリテーターになろうとしていた自分に、その道のりの遠さをも厳しく認識させるワークショップでもありました。自分のパーソナリティは、ファシリテーターのあるべき理想からすると、最も遠い位置にあることも認めざるを得ませんでした。他の参加者の皆さんが魅力的なジャンプインを繰り広げる中、自分だけが固い表情でぎこちなく、なりふりかまわず不器用極まりないボディランゲージでキューを出している姿・・・当時の写真を見ると、その時間を一括消去したい気分に駆られます。何か、自分だけが取り残されているな、という気持ちと、それまで気づかなかった等身大の自分自身を初めて目の当たりにしたことで、とても落ち込んだことも思い出されます。しかし、全日程が終わったときには、ドラムサークルの本質に一歩でも近づきたい、と帰京する新幹線の中でふつふつとわき上がってきた強い思いも忘れることができません。不思議なもので、何をやっても諦めの早い性格の自分が、今でもその遠い道のりを歩き続けています。

プレイショップ期間中は自分がほかの参加者の皆さんとほとんど関係性を築けず、さらに子どもの頃からの習性で内向き指向の日々を送ってきました。しかしこれを機に、実に多くの方々と知り合い、交流を持たせて頂くことができました。驚くべきことです。ドラムサークルに真摯に向き合っているすべての方々から、心温まる貴重なご助言、示唆をいただいていることに感謝しています。これも、ドラムサークルがもたらす大きな力なのでしょう。

ドラムサークルを通して、参加者の皆さんが個々の個性を融和させながら、共有・共感の魅力を味わい、やがて一つの有機体としてグルーヴを形成していく・・・そしてコニュニティが姿を現す、そのコミュニティは排他的なものではなく、多様性を認め合うものであること・・・この先何十年かかるのかわかりませんが、その手助けができるパーソナリティを目指して、これからも歩みを進めていきたいと思っています。

阿部敏行/東京

職業:駒沢女子短期大学保育科専任教員

一般社団法人 VMCグローバルジャパン

愛媛県松山市

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